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【コラム】字光式照明器具の価格と性能の根拠

これから字光式ナンバーの装着を検討されている皆様へ

自動車に興味がある人なら夜間走行中に、一度は光るナンバープレートで走行している自動車に目を奪われたことがあるのではないでしょうか。
真っ暗な暗闇の中、前を走る車のテールランプに挟まれた車のナンバーは緑色に鮮やかに光って、ナンバーが美しく浮かび上がって見えます。
字光式ナンバー、と一般的な呼び名ですが、これを愛車に装着するためには字光式専用のナンバープレートと文字を光らせる器具、字光式照明器具をそれぞれ購入しなければなりません。
いまどきの字光式はどうなっているのだろう、字光式照明器具の価格はいくらくらいだろう?と思ってネットで調べてみた人も多いかと思います。ディーラーに尋ねる人も多いかと思いますが、すぐ調べられるネットは便利な情報源です。
たいていの人はネット通販などで売られている価格と運輸支局内で扱うナンバープレートの交付をする窓口では大きな金額の差があることにすぐに気がつくことでしょう。

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ネット通販では前後2枚合計4,000円程度で売られている製品もあるようです。厚さも極端に薄いものでは1mm程度の厚さの製品もあるようです。
それに対して運輸支局内のナンバープレートを取り扱う窓口(場所によってはナンバーセンターと呼んだり、ナンバー交付所、と呼ばれたりしています)では、デザインや光源の違いよって値段もまちまちですが、光源がLEDであれば1枚で1万円前後ではないでしょうか。製品の厚みもネットで売られているような数ミリ程度ではなく、専用枠の装着の有無にもよりますが、おおよそ10ミリ前後が一般的な厚みとなっていて、ネットで売られているような薄さはまだ扱われていないようです。

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運輸支局内の交付窓口の製品とは、どのようなものなのか、これから字光式ナンバーの装着を検討されている皆様の情報の一つとして、字光式製品がどのようなものなのかを少しだけご紹介したいと思います。
字光式ナンバーは、一般的なペイント式のナンバープレートと同様、道路交通法に基づく性能と機能を持つものであるので、字光式照明器具も道路運送車両法施行規則第11条第3項及び道路運送車両の保安基準36条に規定する基準の整合するものと確認されたものが交付窓口では取り扱われているのです。
つまり、これらの基準に適合しているかを指定される検査機関で検査を受け、これを確認された製品である、ということです。(以前は国土交通省が試験に適合したものを認可する制度でしたが、現在は指定機関の認定と替わっています。)

では、どのような試験であるのか、関係機関などにご迷惑にならない程度、少しだけ紹介したいと思います。

交付窓口で扱われている製品は「視認性が一定の基準に適合している製品」なのです

広く知られているのは視認性の試験です。これは夜間後方20mからナンバープレートの文字が確認できること。また、これらからの直射光は、他の自動車の運転操作を妨げるものではないこと、とされています。
字光式は「光ればいいんだ」と言っても、眩しすぎる物ではダメ、ということです。よく引き合いに出されるのはブレーキランプの光よりも強いものはダメ、とされています。しかし、実際にはどの程度見えればよいのか、という悩ましい現実があります。
よく言われることでは「見えるのと読めるのでは違う。単に光っているのではなく、『4』や『6』、『7』や『9』などの文字が斜めになったときもキチンと読めるような光」と指摘されているようです。

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光具合も真夜中の真っ暗闇や夕暮れ時の薄暮の状態もあります。曇天の時の昼間の状態でも光っているのではなく、それらの文字や数字が視認できないといけないのです。しかも、自動車がまっすぐには走っている時だけではなく、カーブを走行している場合のときも試験には考慮されています。だから試験は高さ1mの位置で15度、30度の角度で識別されるもの、とされているようです。
つまり、交付窓口で扱われている製品はいずれもが、こうした視認性が一定の基準に適合している製品だ、ということです。

また、字光式製品は最近LEDを光源とするものが一般的となっていますが、これは字光式を装着することでノイズ障害が起きにくい対応として有効なためと言われています。
最近の自動車はエアコンやオーディオをはじめ、至る所に様々なコンピュータが組み込まれ、車の動作をコントロールしています。安全に快適に車を作動させるために車のデジタル化とコンピュータによる制御は今後ますます増えていくことが予想されますが、こうした精密機器に字光式器具が少しでも影響することがないよう求められていますので、字光式もLEDの採用が主流になっていったようです。

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しかし、同時にLEDをたくさん使用しての字光式照明器具の場合、万が一の不具合や衝突などによって一部が破損した場合、一部だけだとLEDが切れていても切れていないLEDの光によってLEDの破損が分りにくく、器具全体の照度が落ちても気が付かず、製品本来の性能を保てない、という恐れがあります。 そうした懸念を解消するために性能試験には、LEDがたとえ1個でも切れた場合でも、数個同時に切れて、切れた事が確実に分るような対策が取られているのかどうか、という試験も組み込まれているようです。 LEDが1個しか切れていないのに、わざわざ無事な他のLEDまで不灯にするのは何だか変な感じもしないではありませんが、実はこの対策こそが、性能試験を受けて確認された性能を担保する重要な機能の一つであるような気がします。

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照明器具はそもそも家庭用の蛍光灯の場合、1年間の使用で当初の輝度が2割~3割落ちるとされていますが、LEDの場合は当初の輝度が半分に落ちる時間が約12,000時間~15,000時間かかり、この半分の輝度になった時点を「寿命」と呼ぶようになっているようです。
自動車の場合にこれを当てはめますと、毎日3時間字光式照明器具をつけて運転しても12年間で約13,000時間です。12年連続で使用しても、まだ半減期とならないのです。
さらに使用電力もわずか1.2w程度とかつての電球であれば1個で5wほどもあったようですので、いかにLEDが長寿命で消費電力も低いものであるのか具体的な違いでも理解できそうです。

そうした視認試験はだけでなく、試験は耐温度試験(長時間点灯した場合、熱による変形などの問題がないかどうか)、耐水性試験及び絶縁性試験(雨水などの浸入により絶縁性が低下しないかどうか)、耐衝撃性、耐振性及び耐塵性試験(耐衝撃性、耐振性、耐塵性があるかどうか。砂利道等を走行する場合、振動によって消灯してしまうことはないか)、耐揮発油性及び耐塩水性試験(耐腐食性があること)など、10項目以上におよぶ性能試験があるようです。
つまり、これら驚くような過酷な試験によって適正であると認められた製品がナンバーセンターなどの窓口で取り扱われている製品だということです。

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そうは言っても字光式照明器具は電化製品です。十分な検査を経て市場に出されていますが、万が一の不具合がないとはいえません。 もし万が一の不具合であってもナンバーセンターなどの窓口で購入されているものであれば、そのすべてに保証が付けられています。たとえば弊社の場合の製品ですと不具合が3年もしくは3万キロのどちらか早い方で製品の無料交換(詳しくは製品保証書でご確認ください)の対応をしています。

ネット購入と比べて、この製品の品質保証と購入後の保証の違いが少しでもご理解頂けたでしょうか。字光式照明器具はナンバーとセットで必要なパーツではあるかもしれませんが、その性能はナンバーと同様長期間使用に耐えるものとして適正であると判断し、さらにそれら製品はきちんと保証された製品が窓口で取り扱われているのです。

(特集:字光式照明器具の価格と性能の根拠 2014年4月)

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